年齢と時間について

私は年齢などあまり気にせずに人と関わっていたいと思う。

子供の頃から同い年の子達とは精神的に合わないことが多く、年上や年下と遊ぶことが多かった。

それは、年上から学ぶことが楽しく、年下に教えることが楽しかったからだ。

だから当時の私としては同い年の人間ほどつまらないものはなかった。

 

私は20歳になる頃、同じ大学の同い年のタカシ君(実名)と初めてクラブという場所に行った。

タカシ君は当時付き合っていた彼氏だった。

そこは大きな音が鳴り人が自由に踊ったりお酒を飲んだりしていた。

色んな年齢の人が一つの空間に集まり、

「同じ時間を共有している」ということに対して強く関心を持った。

 

それまで学生生活で先輩だとか後輩だとか

そういうのに意識しなければいけなかったから、こんなに自由な世界があるのかと驚いた。

 

それ以来、私はクラブに定期的に通うようになり、気付いたらDJを始めていた。

タカシ君は、相変わらず音ゲーが大好きな男の子だった。

彼の車に乗るといつもとにかく速い曲ばかり流れていた記憶がある。

おススメされたが当時の私にとってはうるさくて到底好きにはなれなかった。

私は自分の好きな曲でDJの練習をしたくて、彼と付き合ってる時間がもったいなくて別れた。

 

そのぐらい私はDJが楽しかった。

だから今もずっと続けているのだ。

 

先日の記事に登場した彼という人物だが、彼氏ではない。

今度私とDJでb2bをする相手である。

考えてみれば彼は5歳ほど年下だ。

年齢に対して差ほど意識はしてなかったが、彼は今私がDJを始めて間もない頃の年齢なのである…

 

その頃の私はもう少し時間がゆっくり流れていたように感じる。

人間は歳を重ねるごとに時間が加速していく傾向にある。

 

それなのに、「同じ時間を共有する」ことをしようとしている。それが不思議でたまらなく興味深いことであり、私をたまらなく興奮させる。

 

時間は常時流れていて時計がある限り絶対的なものだと思われがちだが、既にアインシュタインが論破している。

同じ時間を共有することができたなら、それこそが本当の私たちの時間の概念だと思う。身を以て証明したい。

「今」を「生」で体感するのだ。

それが一番人生において興奮する瞬間。

そして私の存在を証明する瞬間。みんなの存在をみんなで証明する。そして全てを超えることができる。気持ちいい。ぶっ飛んでこ!

 

(ピッコロ君へ 心のBPM合わせてこ!)